シーレに心惹かれたのは、若い頃、趣味で絵を描きながら画集を漁っていたときでした。とても衝撃的で、線の美しさに魅了されました。その頃、ちょうど渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムに作品が来ていて、原画を目にすることができました。

この春、シーレ(1890〜1918)の作品が久しぶりに来日しました。約30年ぶりだそうです。

シーレを早くから評価し、人生を掛けてシーレの作品を収集した方がレオポルド氏。同氏の収蔵作品を収めるレオポルド美術館(オーストリアのウィーン)を中心とした作品群が東京都美術館に集まりました。

土日のチケットは取れなかったので、平日に観に行きました。

東京都美術館がある上野公園は桜が満開で平日とは思えない賑わいです。

作品は、有名な「ほおずきの実のある自画像」、「母と子」、「菊」、裸婦画、風景画、ウィーン分離派展のポスターなど多岐に渡ります。

展覧会は撮影可能なエリアがあり、シーレの風景画を撮影することができました。

シーレの線は繊細でリアリティがあり、とてもオシャレです。
このことについて、図録の冒頭には次のように書かれています。 「性という根源的な主題を表現性豊かな線描と鮮烈な色彩で描き出したシーレの作品」

原画を間近でみますと、シーレのセンスは、繊細なデッサン力という基本を土台にしていて、基本の大切さを改めて感じます。センスは基本の上ではじめて秀でるものだと思います。

シーレの作品だけでなく、シーレが一時期影響を受けたクリムトや、当時のウィーンの前衛芸術家らの作品も展覧されていました。

コロナ禍でしばらく美術館には行っていませんでしたが、久しぶりに美術館に行き、たくさんのグッズも買えて満足なイベントでした。
300部限定の図録は買えませんでしたが、完売し追加販売となった「編み物☆堀ノ内」さん(https://www.amimono.tokyo/)の会場限定販売の黄色のニットバッグも購入できました。(^-^)v

レオポルド美術館
エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才
2023年1月26日(木)~4月9日(日) 東京都美術館